坂上地区の城跡は、信州街道を中心に展開する。まず須賀尾宿、ここへ抜ける峠は信州街道の卍峠(万騎峠)、裏街道である栗平峠がある。両峠とも北軽沢狩宿の関所を抜けてくる峠である。信州より鳥居峠を抜けて、大笹宿(大笹関所)、鎌原宿、狩宿(狩宿関所)と抜けて卍峠へと続く。そこを抜けると須賀尾宿、大戸宿(大戸関所)萩生に出れば、分去で草津街道へと分かれる。そして倉渕の三の倉、室田を経て中山道に繋がる。

 城跡を見てみればまず、卍峠と栗平峠を監視するように鷹繋城がある。麓舘として丸山城。この2城で峠を越えてくる敵に対する。

 さらに大柏木地区は川原湯峠、三島峠がありそこには羽田城が。大戸には大戸平城、大戸手子丸城。

 草津街道を押さえる、萩生の萩生城(境野城)と街道沿いに多くの城跡が存在する。この城跡を一つ一つ信州街道と関連付け、解説していきたいと思います。