中峯城縄張図

中峰城跡(城の平)

1.城の立地
東吾妻町大字植栗字中峰
東吾妻町県道35号線植栗信号の西側を南に曲がり、十二が原地区に居たる。十二が原 地区を通り過ぎ、榛名山麓林道に到る。その林道を東に曲がり少し行った北側に、城峰城跡がある。位置は林道の北側になる。
2.解説
城はこの尾根上、400mの長さに渡って構築されている。城内は一つの堀切で仕切られ、二つの曲輪で構成され、さらに北側には一段低く土橋を盛った曲輪があり、合計三つの細長い曲輪が確認できる。その先は三ツ峯と呼ばれるピークが有り、その七見南下には鬼屋敷と呼ばれる平場が有り北面に二条の竪堀も確認できる。おそらくこの鬼屋敷に小屋があったのでは無いか。食料は持ち込まなくては成らないが沢によって水も確保できる事から、ある程度の期間滞在は可能であったであろう。この地点は、榛名山硯岩から深沢に抜け分岐する街道があったという。その街道は、東吾妻町大字岩井の小田沢の砦へ抜けていたとも言われ、また植栗にも抜けてたのだろう。この城の位置を考えると、深沢とは別に榛名に抜ける街道があった可能性も高い。この事を考えると、街道の監視を目的にしていた砦であると言った定義も成り立つ。城跡の位置は林道より少し入るのであるが、林道より十二が原に抜ける旧道(未舗装)の道を目安に行けば比較的容易に見つける事ができるだろう。