戦国遺文真田氏編

 戦国遺文真田氏編が、ついに発売になりました。現在、3巻まで発刊となっています。真田氏に興味のある方の必読の書、と言うことになると思います。著者は関東武将の本をたくさん出している、黒田基樹先生です。「関東武士選書」など、関東の実力者の本を多く書かれています。この本も私の蔵書にしたいのですが、何せ一冊18,000円もするのでちょっと手が出ないのが現状です。町教育委員かで所有しているので、担当者から「いつでも見たいときは申し出て下さい。」と言って下さりましたが、ほしいです。

 東吾妻町坂上地区の「仙人窟」が「加沢記」に真田信幸初陣で手子丸城攻略の時、陣城として記されているのです。しかし現地を踏査すると、城らしき遺構もなく疑問に思っていたのですが、この戦国遺文真田氏編第一巻に小田原北条氏の文書として「仙人窟の岩屋乗っ取る」という文書が載っていた。この事から、「加沢記」の信憑性が高まったように思います。普段は、仙人窟の「十八羅漢のある洞窟」と「胎内窟」をくぐる「奥の院」しか見ないのであるが、その上や周辺も詳しく踏査する必要が出てきたように思います。近日中に、時間を作り踏査してみようと思っています。結果報告は、このサイトでします。

 

「戦国領主真田氏と在地世界」では、吾妻の国人池田氏の領地の一部が真田郷(信州)において存在していたこと。領主の知行の中で、「手作」「作付け人」と自分で耕したところと、百姓請負させたところなども確認できます。御北様御領(信幸正室)、京之御前御料所なども確認でき当時女性も自分の領地を持っていたのが確認できる。「真田家文書」は、上中下3巻あり真田昌幸以降の真田家の文書が漢文、口語文、現代訳とのっていてわかりやすいです。興味ある方は、揃えておくのも良いかも知れません。

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戦国遺文真田氏編” に対して2件のコメントがあります。

  1. 武 金太郎 より:

    はじめまして。
    仙人窟の調査結果楽しみです。
    手子丸城の向い側なので、
    もしかしたら。未発見の城があればおもしろいです。
    岩場の上にのろし台はありそうですね。
    googleで地形を見てみると裏の山は深そうですね。

    1. a-tomizawa より:

      仙人窟の岩屋については、「北条氏直書状」で記述があります。仙人窟の裏手の山の岩陰には、百観音の石仏があると聞いたこともあります。「大運寺」も以前は、違う場所にあったとも伺っています。また大戸平城跡、大戸手子丸城跡の他に金比羅山も砦のような遺構があります。坂上地区が旧信州街道が通り、明治の初めの頃まで交通の要衝として機能していた事を考えると坂上地区全体として、まだまだ研究する必要を感じます。私は全くの素人で学者ではないのですが、気になるところを踏査して研究を進めて参りたいと思います。もう少し町として坂上地区に光を当てても良いように感じていますので、いろいろ調べて行政にも意見を言えればと思っています。

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