日本戦陣作法辞典が日経新聞で紹介されました。
図説 日本戦陣作法事典
私の蔵書でもあり、このサイトの参考にもしている「日本戦陣作法辞典」が令和2年11月7日の日経新聞、日経plusに堂々の3位に紹介されています。陣触から着到、そのほか数々のルールが記載されています。この本により、戦国の戦の様子やしきたりが詳しく分かると思います。これを理解すれば幕末、鳥羽伏見の戦いに於いて薩長連合軍に兵力は勝っていた幕軍が敗退した原因もつかめると思います。古式の軍装は、行軍事には非武装でした。幕軍はある程度フランスの軍制にのっとって近代軍制をしいていましたが、古式の軍制に乗っ取っていたため、行軍の時銃に弾を込めずに進んでいました。その行軍中に、薩長連合軍に銃撃による奇襲を受けました。玉を込める前に敗れたこの初戦が、勝敗に大きく影響したと言われています。この初戦の敗退が、鳥羽伏見の戦いのすべてであったと言われています。そのため最終的には、大阪へ敗走と言うことになったと思います。